居眠り磐音江戸草紙(07)狐火ノ社

第一章紅葉狩海晏寺P7
海晏寺P22
鮫洲海晏寺 最明寺時頼入道植置れし所といふ。古よりの名所にして詩歌多し。山中の楓樹いずれも古木にして、庭中も趣あり。紅葉の頃都下の騒人此処に集ふ・・・
古書にこう記された海晏寺は、補陀洛山海晏寺、曹洞宗の寺であった。
また「江戸名所花暦」には、
品川鮫洲にあり。当山は江府第一の楓の名所なり、寺記に曰く、後深草天皇建長三年(一二五一)亥冬、当寺門前の海中より大いなる鮫、漁夫の網にかかりてあかりしか、その腹中より正観世音出現し玉ふ。故に鎌倉へ訴えしに、時頼朝臣希代の事とし、これ則天下安全の端なるべしと、そのほとりに堂塔を建られ、観音を安置して、山号は観音の浄土に準えて、補陀洛山と号し、四海安平の義によりて海晏寺とせられる・・・
とある。

第二章越中島賭博船P75
なし

第三章行徳浜雨千鳥P145
鳳大明神P170
おこんさん、ここんとこ景気が悪いや。験直しに葛西村花又村の鳳大明神にお参りして、景気をつけてもらったのさ。

第四章櫓下裾継見世P212
海福寺P251
深川一色町から平野町に架かる富岡橋を渡ると、右手は海福寺など寺町が続く。深川寺町と呼ばれる一帯だ。

永代寺P265
なんでも、永代寺界隈で見張りの仕事と申して毎夜出かけておりますよ

第五章極月王子稲荷P279
王子稲荷P286
大晦日、王子稲荷には関八州の狐が集まり、官位を定める会合を行うのです。毎年、この時期になると狐火が見られるそうですが、今年はまたえらく頻繁だとか。

天王寺P297
谷中天王寺中の門前を抜けると、辺りの光景は急に鄙びてきた。

金輪寺P299
金輪寺の寺参りか、王子稲荷のお狐様のご機嫌伺いかのう

王子稲荷P301
王子稲荷は、遠くは岸稲荷と称されていたらしい。いえね、王子村は昔、岸村と呼ばれていたからです。荒川の岸の村で岸村、その稲荷社で岸稲荷というわけです。神社の沿革ははっきりしませんが、源頼朝が義家の兜や薙刀を奉納したのが始まりとか。

王子稲荷P312
王子稲荷の祭神は、元々荒川鎮撫の祈願から、
宇迦之御魂神
宇気母智之神
和久産巣日神
の三神であった

正受院P313
由蔵は磐音たちを、石神井川対岸の正受院の宿坊に案内した。

装束榎P316
ああ、装束畠ねえ。衣装榎とも装束榎ともいってな、関八州のお狐様は、これから行く榎の大木に集まるのです。ここで身支度装束を整え、新年に行列を揃えて王子稲荷に拝礼するので、この榎のことを土地の人は、装束畠、衣装榎と呼んだのですよ